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【第16回公演】インタビュー06 福留百花(高3)

福留 百花(ニックネーム:もか)
鹿屋中央高校3年

☆ヒメ役もリーダーもみんなの支えで頑張ります、もか!
ヒメヒコ歴:2年目
趣味・特技:歌うこと
幸せな時:食べてる時、寝てる時、歌っている時

― では「もか」ちゃんからお話を聞きたいと思います。よろしくお願いしま~す!

お願いします。

― えっと、もかちゃんですが、ニックネームとか呼び名とか何かありますか?

もかっちです。

― ふふっ。それは学校で?

いえ、ヒメヒコです。

― そっか。(そういえば「そよかっち」とか「みこっち」とか、いたな~)
 趣味とか特技とか、今年になってからどうですか?

ずっと、歌うことが好きですよね。去年もそうでした。

― そうだったよね~。ジャンルとか変わったり増えたりした?

いえ、相変わらずですね。

― 最近はカラオケに行けるようになったんじゃない?

そうですね。でも、最近行ってないかも。

― 3年生だから、進路のこととか忙しいんじゃない?

もう内定が決まって。

― そうなんだ! じゃあ、ちょっと楽だね。鹿屋を出るの?

そうですね。(鹿児島)市内に行きます。

― 学校?

就職で。

― え~、どんなお仕事?

バスガイドになりたくて。

― へ~、すごい!そういうのが好きなんだ?

そうですね。

― そういう感じのお仕事に就職って、初めて聞いたなぁ。前からなりたいと思ってたの?

いや、食物に入ったから(高校の科)、で中学校の頃から食の関係につきたいな、と思ってたんですけど、でもいろいろ考えた時に、求人票とか見てたら(バスガイドの求人を見て)いいなと思って、一番やりたいな、と思った仕事で。・・・自信はないですけど。

― いや、ヒメヒコで鍛えられてるから大丈夫。人前で歌ったり踊ったり、人を楽しませるってことは、すごくできてると思うから。

就職の試験内容に、「歌唱」っていうのがあって、それも歌って。

― 歌の試験があったんだ! 何を歌ったの?

Superflyを歌って。

― すご~い!!

2年生の頃のオーディションで歌った曲を歌いました。「愛をこめて花束を」って曲。

― あ~、あれいい曲だよね~。

その歌がすごく好きで

― あの人の歌って、ものすごいエネルギーいるよね。そんなの歌えるなんてすご~い!
でもバスガイドさんって、そういうエンタメ力っていうか求められるんだね。人を楽しませないといけないからね。

そうですね。

― 乗り物は大丈夫なの?

それが、今までずっと弱いと思ってて、結構バスガイドになるって思ってからバスに乗ったりして、そしたら最近になって、意外といけるのかな~って。ま、でも酔い止めは飲みつつ、体調管理して。

― そっかそっか。でもそんな中で、自分の好きな道を選べて良かったよね~。いろんなところに行けるのかな。結構遠くに遊びに行けるのかな。(遊びじゃないんですけど・笑)

九州圏内かな。

― 楽しみだね~♪

楽しみです♪

― ガイドさんだから責任もあるしお仕事だから、遊び気分ではできないけど、でもいろんなことを知れるし、勉強になるし、もかちゃんみたいな若くてきれいな人がガイドになってくれたら嬉しいよね。

(笑)

― では、自分が成長してきたとか変わってきたとか、そんなことがありますか?

技術面だったら・・・ダンスが苦手で運動神経が悪いから、すっごい覚えられなくて、

― 覚えるのが苦手なんだね。

で、自分でどういうふうにしたら覚えられるんだろうって思ったら、結構イメージトレーニングしたらいけるよって思って、それを自分で開発しました(笑)

― え~、そうなんだ。イメージトレーニングだから、何か思い浮かべるとか?

そうですね。ダンスだったら、頭に思い浮かばないと動きにも出ないから、頭で把握していこうと思って。

― それはダンスの動きがこんな感じっていうのを、思い浮かべる?

あと、背景だったりとか。

― 背景ね。へ~。

沖永良部に行く機会があったんですけど、そこで「えらぶ百合物語」を見せて頂いたんですけど、それで学ぶものがあって、私達にない元気良さとか、話自体も面白くて温かいし、今まで「灼熱の白い花」って曲があるんですけど、それも「えらぶ百合物語」の曲なんですけど、それも今までどういう意味なんだろうと思いながらパッとしなかったんですけど、それを観て、あ~なるほどな、と思えるようになったし・・・。

― 歌の背景や物語を自分の中に落とし込むことができたっていうことだね。それでイメージができて踊りやすくなるってことね。実際に島に行くってことは、五感で島やその文化を感じるわけだから、それが踊りに活かされるわけだ。

そう、全然違いますね。

― それはいい方法を編み出したね。

そう。行ってみる(笑)

― では、もかちゃんの幸せな時はどんな時ですか?

幸せな時は・・・たっくさんあるんですけど、去年も多分、食べることって答えたと思うんですけど・・・最近、寝るのが幸せです。あと、歌うことも幸せですね。なんか、悩んでいることがあっても、ヒメヒコに来てみんなで歌ってたら忘れられるし、本当に楽しくて幸せだな、と思います。

― ヒメヒコで歌ってる時が、幸せなんだね。もかちゃん、悩みとかがあるの?

就職のこととか、ヒメヒコのこともそうなんですけど。

― いいね。ヒメヒコで歌うことで悩みを忘れられるって。

次の文化祭(鹿屋市文化祭)の歌の発表で、「This is Me」と「民衆の歌」を歌うんですけど、そこで自分なりに動いてっていう練習をやってたんですけど、自主的なものが日本人は欠けてるからって太郎さんがおしゃってて、私も全然動けなかったんですけど、どんどんみんな自分なりの動きができるようになってきて、動画も撮ってたんですけど、最初全然動けなかった時と、自分なりに表現できるようになった時と、歌の声も全然違って、みんな明るくなって、楽しそうに歌うから、そういうのがものすごく楽しいです。

― そうなんだね~。気持ち一つで変わるというか、歌に表情が付くというかね。自分が楽しいってなったら、楽しそうになるし、そう聞こえるし。・・・その動きっていうのは、自然にできるようになったって感じ?

なんか、元になった動画があって、「This is Me」のグレイテスト・ショーマンの歌い合わせみたいな動画があって、それを太郎さんが送ってくださって、それを見てこんな感じで動けるようになってほしいみたいな。それを見て、(動画の中)すっごいみんな楽しそうなんですよ。で、感情が入ってて、アメリカ人ってすごいなぁって思いながら見て、それを元に、こんなこと(表現)もしていいんだってなって。

― それは映画の実際の場面じゃなくて・・・

じゃなくて、歌っている人たちが集まって合唱してるってやつなんですけど。

― 歌を表現するって、体でも表現しないといけないもんね。

そうなんです。それが難しくって。稽古の中でも、私が、ヒメをやらして頂く中で、演技中に歌に切り替わる場面が多いから、そうなった時に、私「歌」になっちゃうんですよ。「演技」じゃなくて。

― うんうん、なるほど。

で、太郎さんに指摘されて、もかは「歌」になっちゃうから、歌じゃなくて「演技」をして。演技の中の歌だからって言われて、それもよく考えて。

― たぶん、演技と歌とが分かれちゃうというか、演技しました、はい、次は歌いま~す、みたいなね。

そうなんです。そうなっちゃって。

― 演技から入ってそこから歌にす~っと入るって、難しいよね。たぶんだから、「This is Me」を歌う時に自分の体で表現するっていうのも、前後のつなぎをする時にすごく重要なのかもしれないね。ヒメとしてセリフを言ってて、自然にセリフが自然に歌になるみたいな。「歌う」んじゃなくて、言葉がリズムというか音楽になる、ってそういうことかもしれないね。それは難しい技というか表現というか。

難しいですね。すごく。

― もかちゃん、歌が好きだし得意だから、余計難しいのかもね。

今まで演技するっていう機会がなくて、去年もアンサンブルの演技を頑張ってたけど、今年ヒメになってみたら、本当に難しいし・・・。練習方法として教えてもらったのが、姫子先生がマナを郷土芸能部に誘うところで、歌をセリフで言ってみるという練習をしたんですけど、それがむっちゃ難しくって、私は(昨年の公演の様に)歌でしか覚えてなくて、だからめちゃめちゃ「歌」なんですよ。セリフ言っていく中で、歌になっちゃって、考えてやってないんだなぁって反省するところがたくさんあります。

― では、今目標にしていることとか、そのために努力していることとかありますか?

目標は、やっぱり自分の中にある、ヒメはこうじゃないといけないとか、ヒメヒコはこうじゃないといけないっていう概念をなくして、役的に決められた設定は守りつつ、今までのヒメじゃなくて、私ができるヒメをしたいなと思ってて。でも今は基礎的な段階なので、まずセリフをちゃんと頭に入れて、どういう背景で、歌もそうだし、シーンの中でまずは去年の基礎的なことをやりつつ、自分の中でどんなことができるのかを発見していきたいと思います。まだ見つけられてなくって、焦りが出てきちゃうけど、落ち着いてしたいなって思ってます。

― まだまだ時間はあるから、じっくり取り組んで考えてやっていくうちに見えてくるよね。その中でも、なんとなく、こんなヒメっていう何か、なんとなくのヒメってある?

そうですね・・・・なんか私のいつもの私、が、う~・・・めちゃくちゃ男っぽいというか、おおざっぱで、結構女の子じゃないっていう感じなので(笑)どうなんだろうな、って。でも姫子先生だから・・・そういうところも(笑)

― じゃあ、そんな男っぽいさばさばしたもかちゃんが、どんな姫子先生、ヒメになるのか楽しみですね~。そのギャップが♪ もかちゃんのもってるものが上手く引き出せるヒメね。・・・ところで、今年はヒメになりたいと思ってたの?

いえ、思ってなくて。全然。ヒメはないと思ってて。白い鳥も自分の中では、合ってないと思ってて。自分の中では、今までの生活とか演技を見てて、マナとか使者とかがしたくて、オーデイションでもマナ役、使者役ってしたんですけど(笑)で、まさかの発表に本当にビックリしちゃって。他の子が目指してたと思うので、本当に私がしていいのかなとか思っちゃって、何か不安というか、こんなパッと出てきた女がそんな役になってって思われるとか・・・。

― ヒメはたくさん歌を歌わなきゃいけないからね。「歌」かな~。ま、決まったからには頑張ろうと思ったと思うんだけど、そう思えたのは何だろう?

ヒメヒコの友達と話をしてる中で、もかならできるよ、とか、もかじゃないとできないでしょ。だから選んで下さったし、期待してると思うよって言われたりとか、自分の中でヒメの台本とかをいざ見返した時、自分にしかできないものがあるんだなとか、楽しいだろうなとか、これがチャンスで自分を変えられるかなって思ったり。

― なるほど~。自分をいい意味で変えられるっていうことも考えたんだね。

いろんな人に頑張ってねって言われたり、去年のよしのさん(第15回インタビューをご覧下さい)もすぐLINEして下さって、本当に頑張ってねって。いつでも支えになるよって。本当に嬉しくて、頑張ろうってやる気が、やらないといけないって思えました。

― みんなや先輩の励ましって、心強いよね。そしてもかちゃんのポジティブな考えも大切。

― セリフとかは、もう覚えちゃってる?

そうですね。

― あとはダンス・・・ダンスは祝い付けのところだね。

そうですね。

― あれ、激しいもんね(笑)

そうですね(笑)

― ヒメも激しく踊るからね。

ノロ様も踊るから(笑)

― そうそう(笑)

杖を持ってるのに(笑)

― 腰は?とか思いながら(笑) これからヒメ役に対していといろ課題があると思いますけど、楽しみながら、自分が変わるのも楽しみながら頑張ってほしいと思います!

― では、公演に向けてのメッセージをお願いします。

今年は今までとヒメとかもガラッと変わって、新しいヒメヒコを見せれるんじゃないかってすごく思います。公演に向けての熱い気持ちは変わらない、イベントも去年よりはたくさん経験して、みんなも舞台慣れして、すごく輝けるのかなって思います。

自分は初めての役なんですけど、自分なりのヒメで「もかで良かったね」って言われるようなヒメをしたいし、みんなともたくさん交友して、合宿もあるし文化祭もあるので、そういった中でたくさん話をして、みんなの公演に向けた気持ちだったりとか、自分の気持ちもみんなと共有できたらと思うし、今年で3年生は最後っていうのもあるから、自分が足をひっぱらないように、3年間してきた人たちの思いだったりとか、去年はいろいろあって、3年生に向けた気持ちが足りなかったりだとかそういうことがあったから、今年は早めに分かり合えるように頑張りたいなって思うし、キャストリーダーとしてみんなの思いをまとめたいと思うし、たくさんまかせて頂いたから、その気持ちに応えられるような公演にしたいなと思います。まだみんないろいろあるから気持ちも落ち着いてないかもしれないし、ヒメヒコに身が入ってなかったりとかあると思うんですけど、徐々にもっていきたいなと思っています。

― ありがとうございます。今年もたくさんのお客さんに観てもらえるといいですね~。

― ところで、もかちゃんは今年キャストリーダーでもありますね。毎年リーダーさんの決め方が違うみたいだけど、今年はどうやって決めたの?

先輩たちが話し合って、今年度のヒメヒコが始まる前日にグループLINEに来ました。

― そうだったんだ。毎回違うんだね。リーダーさんをなしにした年もあったし、自分たちで決めたこともあったし、いろいろあるんだけど。ヒメの役以外に、リーダーさんとしても大変ですね。

みんなのアシストとかもあって今やっていますけど、決まった時はもう不安で・・・みんなが支えてくれなかったらここまでこれなかったです。

― そこがヒメヒコの良いところでもあるよね。リーダーさんに任せっぱなしじゃなくて、みんなでサポートするという、仲間としてのつながりね。

リーダーとか関係なく、必要な時には指示出してくれたり、稽古中も気付いたことは言ってくれるから、すごく安心できます。みんな自分っていうのを、すごくもってるんですよ。

― あ~、そうなんだ。うんうん。ヒメヒコのメンバーは、みんなそうだよね。

3年生のみんなは、自分はこう思うっていう意見をしっかりもってて、誰かに合わせるのも大事かもしれないんですけど、ここは違うんじゃない?とか、ここはもっとこうしたほうがいいんじゃない?とか、みんな自分をしっかりもってて、ホントにすごいなと思います。

― それ、とても大事なことだよね。

大事なことですね。私も結構人に合わせるタイプで、みんながそういうならそうしようって意見を言わないタイプだったんですけど、ヒメヒコに入ってそういう姿を見て、言ってもいいんだって。リーダーになった時も、思ったことは言っていいんだよって先輩に言って頂いて、そうなんだと思って、最近はすごく言えるようになったし、ホントにみんなのおかげだなって思います。

― ホントにそうだね~。周りに成長させてもらってる、リーダーなんだけど、サポートで、もかちゃんがリーダーになれるようにしてくれてるというみんな。先輩たちもさすがだね。

ホントに感謝しています。

― 日本人は右にならえで、自分だけはみ出ちゃいけないっていうのがあるからね。そういう文化というか。でもヒメヒコの中では、それぞれが自分をもってて、それが団結してるから、あの公演の舞台で一人一人が輝くんだろうね~。
ではもかちゃん、リーダーとしても、ヒメ役としても頑張って下さい!楽しみにしています♪ ありがとうございました。

ありがとうございました。

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