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【第16回公演】インタビュー17 山薗幹大(高2)

山薗 幹大(ニックネーム:ミッキー・エリヤマネージャー)
ドワンゴ学園S高校2年

☆今年唯一の新人、「自分を変える」ことにチャレンジの、みきひろ!
ヒメヒコ歴:1年目
趣味・特技:とりあえず「旅行」
幸せな時:アップルの新製品の発売の時

― では「みきひろ」くんからお話を聞きたいと思います。よろしくお願いしま~す!

よろしくお願いしま~す。

― インタビューは、初めてですね。

はい、初めてです。

― 新人さんで、しかも2年生ですね。今年、たった1人だけの新しいヒメヒコメンバーでしたね。

そうなんですよ。

― では高校と名前を教えて下さい。

角川ドワンゴ学園S高等学校の2年です。

― S高校って、何かの略でしたっけ?

いや、それ自体が名前で。

― S高校ね~。なんか、あのよく最近テレビとかメディアで取り上げられてる高校ですかね、通信制の。あれはN高校だったかな。

はい、(N校とS校と)両方結構メディアにも出てます。

― なんか、おもしろい部活があるとかっていう感じで、よくテレビに出てないですかね。起業部とか、政治部だったかな。あ、株の部活みたいなのとか。その道のプロの先生が顧問だったりしてる。

メディアでは、よくそういう部活とかも紹介されてますね。

― 何かそういう部活に入ってるんですか。

自分は特にそういうのは、やってないです。

― なかなか珍しいっていうか、おもしろい、今風っていうか、最近ならではの高校ですよね。

ですね。

― で、えっとお名前お願いします。

やまぞのみきひろ、です。

― 漢字はどういう風に書きますか?

山に、草かんむりのついた公園の園、みき、に大。

― みき、は?

木の幹の幹。

― へ~。幹が大きいんですね~。なんかそういう思いを込めてつけたのかな。

親はなんか言ってましたけど、あまり覚えてないです。

― (笑)たぶんなんか、こう幹が大っきくてどっしりとするとか、大っきな木のように大物になってほしいとか、なんか、そういう感じかもしれないですね。屋久杉?みたいな。

おそらくそんな感じでしょう。

― (笑)

― じゃあ、みきひろ君は、ニックネームとか、呼び名とかなんかありますか?

最近よくエリアマネージャーって言われます。

― えっ? エリアマネージャー?(笑)そうなんだ。それはどうしてだろう?

服装がエリアマネージャーっぽいみたいで。

― (笑)そうなんだ。それなんか意識してるの?

いや(笑)、特にそんなに意識してない。

― 意識してないけど、(本人にとっては)普通のファッションなのに?なんかそういう性格的に、というかそういう風に見えるのかもしれないよね(笑)

確かに。

― で、えっとヒメヒコ歴は1年ですね。初めて入ったんだよね?

そうですね。

― 2年生だけど初めてだ。後からまたヒメヒコについては詳しく聞かせてほしいんですけど、え~っとまず、趣味とか特技とか興味あること、好きなこと何かありますか?

趣味とか特にないんですけど、そう言うと会話が続かないので、いつも旅行とかって言ってますね。

― (笑)「旅行」と言っている、と。実際になんか興味があって何かしてるとか、歌が好きとか、ダンスが好きとか、女の子とかだったらK-POPが好きとか、アニメが好きとか、そんな話も聞くんだけど。

そういうのも特になく、流行りの音楽やアニメを見たりで、特にこだわりがあったりとか、そういうのは全然ないです。

― こだわりはない、と。一応、旅行、と。聞かれた時には。ふふっ。

はい。

― それで、本当に旅行は好きですか?

趣味って言えるほどではないけど、結構好き。

― どこへ行きたいとか、どこを旅行してみたいとかってある?

ま、ずっとこの鹿屋に住んでるんで、結構街に旅行するのが好きで、福岡、名古屋、東京にはよく行きます。

― へ~。旅行のどんなとこが好き?

ひとりの時間を自由に楽しめるとか、見たことない新しいものにふれられるとか。

― 見たことないものがいっぱいあるもんね。旅行行ったらね。

新しいものが好きなんで。

― なんか今までの旅行で、すごい衝撃を受けたこととか、すごいとかって思った場所とかある?

今思いつく限りでは特に・・・でも幼少期の頃、東京で都庁を見た時は感動しました。

― あ~、大きくて?

なんか、すごい迫力があって。

― 都庁ね~。大きさがね。街は大きいものがいっぱいあるからね。また、いろんな所に行けるといいですね。

ですね。

― では、自己PR、自分はどんな人だと思うかっていうのなんですけど、みきひろ君は、なんか自分のことをどんな風に思ってるとか、こうじゃないかなって思うことがありますか?

合理的な方(ほう)だとは思います。

― 合理的?

はい。

― 合理的ね。へ~、どんな時にそういうこと思うの?

感情的な域に流されないとか、複雑な状況でも冷静に分析できる。と感じたり、意識したりはしてます。

― へ~、そうなんだ。クールな感じ?

理想は。

― でも、嬉しかった時とか、すごいって思った時とかは感情を出すんじゃない?

いや、出さないです。

― 出さないんだ~!嬉しくても?

嬉しくても(笑)

― (笑)そうなの? やった~!とか。

そういう体の動きとか全然なくて。

― そうなんだ。ふふっ。

嬉しくても、「嬉しかった」とか、言葉で言うだけで。

― あ~そう。へ~。それは、意識してそうしてるのか、それともそれが普通っていうか、普通にそうなの?

意識して冷静でいようとしてたら、それが普通になったみたいな(笑)

― なるほどなるほど。これちょっと、また後で演技の話とで、また聞かせてほしいんですけど・・・。

― じゃあ、みきひろ君の幸せな時、どんな時幸せだなって思うかですが。

それが最近本当になくて。昔はいろいろあったんですけど、感情が死んだなって思います。

― 感情が死んでしまった~!そうすると、さっきの話だと、冷静であることと、その感情を表さないっていうことの、なんかこうバランスっていうのかな、そんなのはどんなふうに感じてるんだろう?

基本、感情は、その合理性を妨げるとか、冷静さを妨げるっていう風に考えてるんで、
極力突発的な感情はない方がいいかな、と。

― あ~、突発的なね。

その代償として幸せな時を失いました。

― あっははは(笑)っていうことは、やっぱ、それは必要だったってことかな?

どうでしょうねぇ・・・でも強いて言うなら、アップルの新製品の発売の時だけは、ちょっと高揚します。

― あ~、そうなんだね。新しいもの好きだっていってたし。それたぶん、知らないうちにニタニタしてるかもしんないよ~。

あ~・・・恐ろしい。

― (笑)やっぱり人間はね、感情があって、気持ちでそれが変わるとかね、それがなんか自然に現れるのはすごくいいことだと思うんですよね。

あ~、どうでしょうね・・・。

― では、ヒメヒコのこと、ちょっと聞かせてほしいんですけど、2年生から入ったじゃない? きっかけはどんな感じだったんでしょうか。

ま、自分を変えようっていうのが、・・・ありきたりだと思うんですけど、それが大きくて、例えば、自分の感情を表に出すのが苦手っていう、それを抑え込もうとしてるのと矛盾するのはあると思うんですけど、なんか感情を出すっていうか、感情を表現する、他者に見せるっていう部分を鍛えたいと思って。

― あ~、他の人に見せるっていうところがね。なるほど。

自分がそう思ってなくても、そう見えるように振る舞えば、相手からそう見えてるんで。

― やっぱ、自分を変えたいっていう気持ちがそこにあったってことだよね。それでヒメヒコのことで、いろんな情報を知ってたから入ってみて、その演劇っていうか、ミュージカルっていうか、そういうので、何か自分が変われたらなと思って入ってみたわけね。

まあ。元から内向的な性格もあって、入って外交的になれたらなっていうのもあって。

― 結構ヒメヒコ入る子で、そういう風に思ってる子いっぱいいて、なんか自分の殻を破りたいとか。今言ったみたいに、内向的じゃないけど、内にこもってるから、もっと外に自分を出せたらっていうね。自分を変えたいって、いい動機だよね。

まぁ。

― で、入ってみてどうでしたか?入ってみてから乗り越えてきたこととか、仲間のこととか、ヒメヒコってどう思いましたか?

正直、最初期待してたものとはちょっと違う形でした。

― え~!?どんなふうに?

最初は演劇の発声とか、専門的な知識を学べる、そういうなんか、講座教室とかそっち系だと思ってたのが、みんなで1つのものを目指す、有志連合みたいで。

― 有志連合(笑)

結構、演出家が導いていくって感じより、本人たちの主体性に任せるって感じだったんで、ギャップがありましたね。

― 自分が思ってたのと違ってたんだけど、それをやっぱり続けようと思ったのは、どうしてかな。ちょっと違うなって思ったら、どうしようかなとかって思わなかった?

最初は辞めるかどうか、すごい迷いました。

― あ~、やっぱりそうだったんだ。

まあでも、本当にこういう経験はめったにないんで、予想とは少し違っても、何か得られるものがあると思って続けてたら、最近は少し慣れてきたみたいな。

― なるほどね。それは良かったね~。ヒメヒコは、絶対に学んで損はないっていうか、損はないどころか、やっぱり自分を変えていく、その本質のところに迫っていくものだと思うのでね。続けて頑張ってくれて嬉しいなと思います。

― 今、1年近く続けて頑張ってきたと思うんですけど、目標とか努力してることとか、なんか仲間のこととか、今思ってること何かありますか?

それはヒメヒコに対して?

― なんでもいいんだけど、今の気持ち。目標とかでもいいけどね。

目標・・・。

― あと、努力してることとか。

積極的に行動したいっていうのは、結構ありますね~。

― それは、ヒメヒコの中でってこと?

ま、ヒメヒコでもヒメヒコの外でも。結構流れに任せて進むみたいなとこがあるんで。それこそ、さっきの流行の音楽やアニメを見てるっていうことにも繋がると思うんですけど。

― その中でも積極的に行動していくっていうことに意識を持ってるってことよね。

行動力を持ちたいっていうのが、一番の目標かなと思う。

― じゃあ、ヒメヒコやってて、やってる中で努力していることとかは、何かありますか?。

最近、集中してるのは、発声で声をしっかり出したいと思っていて。

― 歌を上手く歌うとか?

歌やセリフ。普段のコミュニケーションにも役立つと思うんで。

― そういうことを努力して、声がはっきり出せるように、セリフが言えるようにね。あ、セリフがあるんだね?

ま、一応。

― じゃあ、そのシーン、楽しみにしてます♪

― あとは仲間は、入ってどうですか? ヒメヒコの仲間っていうのはどんな風に感じている?

あ~、個性的だな、と。みんな結構変人っていうか(笑)

― (笑)

前、ヒメヒコ卒業生の人と話して思ったのが、その人が、「人間はみんな変人だけど、
それを普段隠してる。でも、こういう演技の場では、それをさらけ出すように訓練されるというか、そうならざるを得ないんで、素(す)が出てるだけじゃないか」って言ってました。

― そうなんだ。そういう人もいるかもしれないよね。その演技でやっと自分が出せるみたいな。

そうっすね。

― 普段は学校とか親の前とか友達とかの前で、ちょっと違う自分になってて、演技の中で自分が本当に出せるみたいな。みきひろ君は、どっちのタイプですか。

元から変人です。

― あははは(笑)どんな風に変人なの?

協調性ないし。

― (笑)そうなんだ~。

変人が好きだし。

― 自分が変人になるのが好きってこと?

いや、変な人が好き。

― (笑)変な人が好き。じゃあ、ヒメヒコ変な人(=個性的な人)ばっかりで良かったね(笑)みんなと、仲良くできるじゃん。

(ヒメヒコ以外の)変な人が全部好きってわけではないんですけど。

― ま、変人同士でね、切磋琢磨して。それでいいヒメヒコの公演ができるわけだから。

ですね~。

― では、最後ですけど、公演に向けてのメッセージをお願いします。公演があるので、PRをしたいと思うんですけど、みきひろ君からのメッセージを何か聞かせてもらったら、ありがたいです。

ヒメヒコは毎年、細かな修正や改善を重ねながら成長していってるので、今まで何度か見た方も、ヒメヒコ見るのが初めてだという方も、楽しめる舞台を作りたいと思ってるので、ぜひ一度観てもらえたらと思います。

― はい、分かりました。ありがとうございま~す。

ありがとうございま~す。

【余談】

― なんか、他に話しておきたいこととかありますか。

あ~、合宿で団結するみたいな話を聞いたことがあるんですけど、冬の合宿で、今そのヒメヒコの変人たちを見て、すごい独立してる感じがするんで、合宿1回行っただけで、団結するのだろうかっていう。

― あ~。

結構気になってます。

― それはものすごく毎年毎年聞くのでね。もう冬合宿で、がっつりみんな気持ちが固まって絆が強くなるっていうのをね。体験できるといいよね。

どういうことやるのかわからないんで。

― うんそっか、初めてだもんね。経験ないから、ドキドキだ。みんなと気持ちを合わせて、1つのものを作り上げていくっていう、それが、その冬合宿でどんな風になっていくのかっていうので、楽しみかもしれない。ただ今年は1年生が入らなかったからね~。

あ~。

― 後輩がいなくて経験者ばっかりだから、そこの中での団結で、そこにみきひろ君っていう一人の初めての子が入った時はまた違うと思うんだよね。流れっていうか、やり方がね。違う風が入ってると思うから。

なるほど。

― そこをどんな風に固めていくのかっていうのは、すごい楽しみですね。

ま、でも新人が自分だけってのは、ちょっと不安はありますね。

― まあね~。その不安っていうのは、何に対しての不安?

流れについていけないっていう。

― あ~。そこはみんながフォローしてくれるんじゃないのかな。

だと、いいんすけどね~。

― でも、今まで続けてこれたのは、たぶんそれがあったからじゃないかな。そこはまたヒメヒコのいいとこだと思うんだけど、、昨日別の子のインタビューの時もね、ちょっと話したんだけど、自分がみんなに迷惑かけないようについていこうって思ってるっていう話だったんだけどね、でも、できないならできないで、周りがサポートしてくれるから、サポートして一緒に押し上げてくれるっていうか。そこはまた、ヒメヒコのいいとこじゃないのかな。

お互い高め合ったりが理想なんですよね。

― そうそう、そういうこと。それをもっとこれから、冬合宿もあるし、その後もお稽古がもうガンガン入ってくる中で、たぶん体感できるんじゃないかな~と思いますね。

そうあってほしいです。

― なので、頑張ってください。

はい。

― で、冬合宿を楽しみにして行ってきてくださいね。

はい。

― ありがとうございました~。

ありがとうございました。

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