特集

かのや『ばら』と『海』フォトコンテスト2019受賞作品

一般部門『ばら』の部

一般部門『海』の部

浅井愼平氏コメント
 自分らしさを伝えることを身につけて、応募されている人が増えましたね。その分、苦労されているかもしれませんが、楽しんでいるのではないかとも思います。 最近は、自分なりにちゃんとテーマを見つけて、自分らしい写真を、素直に撮るようになってきているので、それは良いなと思います。
 「ばらの部」は、どのようなバラを撮るか、ということの他にも、シチュエーションや時間帯、光の具合や構図など、どこか一つでも気を抜けば良い写真にはならないですし、神経の使い方が求められますので、とても繊細だと思います。だからと言って、大胆さを失ってもダメです。 自分が感じているものを、人に見てもらうということなので、嘘をつくのは難しいですし、それがまた面白いところだと思います。
 「海の部」は、バリエーションが増えましたね。自分の個性、もしくは、鹿屋の海の良さの見つけ方に幅が広がったというのがありますから、まだまだ撮る余地はあると思います。 なんとか自分のイメージに現実をひきつけようとしていますが、現実を見つける力の方が大事なことですね。また、新たなスポットを自分で見つけることも、大切なことだと思います。
 自分が感じてもいないのに、感じてもらう写真を撮ろうというのは、無理がありますよね。自分が感じたものを、どう表現したら伝えられるのかという工夫が、表現の難しさであり、面白さでもあります。 作者が感動したものや捉えたものを、どうしたら相手に伝えることができるかという工夫も必要になりますね。対象を深く観察する機会をつくることは大事ですね。

アドバイス
 コンテストは表現としての写真ですから、テクニックはもちろんないといけませんが、作者の心情や気持ちみたいなものが、伝わってくる写真が大事ですよね。
 このコンテストに挑戦していれば、自分の写真術が成長する、良いきっかけになると思います。事実、皆さんどんどん上手になっています。
 このコンテストは勝負なので、良い作品がたくさん集まれば、レベルが高い争いになってくるので、ますます激戦になるかもしれませんが、その分だけ、やりがいもでてきているのではないかと思います。 楽しみながら何度も参加してほしいですね。