[ブログ] 見晴らしの良い美しい田園光景 その6 ~「わら色」の昔ながらの暖かい風景~

車で道路を走っていて、パッと開けたように現れる、不思議なこの場所。「田園ランドスケープ」とでも言いましょうか。

黄金色に実った稲穂のじゅうたんが刈り取られ、豊かな収穫となった時、後に残るのは、「わら色」の景色。「わら色」って、本当に色の名前にあるんですよ。

日本では稲を乾かした稲藁(いねわら)、イギリスでは麦が身近なので「麦藁(むぎわら)」から、わらのような薄いくすんだ黄色のことを「わら色」(英語では「ストロー」もしくは「ストローイエロー」)と言います。イギリスでこの色名が登場したのは1589年だそうで、昔からの農と人との営みに長い歴史を感じますね。日本ではあまりなじみがない色の名前ですけど、柔らかく暖かい色ですね。

遠くには牧草をくるんだ牧草ロールも、自然の風景の中に溶け込んでアートを作っています。そして、よ~く見ると、おばあちゃんが刈り取りの片づけを。これも人と自然が織りなす、ステキな秋の風景です。

そうして来年も、人と自然は知らずに壮大なアートを紡いでいくのでしょうね。来年も美しい自然と人の触れ合いを垣間見るのが楽しみです。

※「見晴らしの良い美しい田園光景」シリーズは、これでおしまいですが、冬にまた美しい景色になれば「番外編」をお送りします。

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