[ブログ] 彼岸花(ヒガンバナ)の季節です ~首(こうべ)を垂れる稲穂の陰に、珍しい色のヒガンバナ。リコリス?~

秋がやって来て、たわわに実った稲穂が揺れる中、田んぼのあぜのあちこちに、彼岸花(ヒガンバナ)が咲き始めました。この花が咲き始めると、ああ、お彼岸だな~と思い出す、季節の行事をお知らせしてくれるお花です。

彼岸花と言えば「赤」い花が主流ですが、鹿屋ではいろいろな色を見かけます。白っぽいのや、黄色のヒガンバナを見かけたりもするのですが、今回見つけたのは、ユリの花を思わせる赤っぽいピンクの筋の入った珍しい色の美しい彼岸花。あれ、色が付いているヒガンバナは、「リコリス」では? しかもリコリスは、品種改良された花ではなかったっけ?

調べてみると、広い意味では両方とも「ヒガンバナ科ヒガンバナ属」なので同じ種類の花だそうですが、簡単に言うと、自生する原種の赤い花がヒガンバナ、いろいろな色がある(赤も含む)園芸品種の花はリコリス、というような分け方みたいです。品種改良されたリコリスが、自然の田んぼに? かのやでは、自生で赤以外の色の彼岸花が咲いているんだけどね~(笑)

赤い彼岸花は、別名が1000以上もあるらしいのですが、その名前は「彼岸」、つまり死後に行くあの世の世界にまつわるようなちょっと怖い名前だったりします。昔の土葬をモグラや野ネズミから守るために墓地に植えられたり、彼岸花の全ての部分は食べると毒になるということから、あまりいいイメージの名前が付いていないみたいですね。

ちなみに花言葉も「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」とかで、唯一ポジティブなのが「情熱」。ただし、別名「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」は、サンスクリット語で「天界に咲く花」「天上の花」といった、めでたいことが起きる兆しを意味するようです。

ネガティブイメージとは反対に、白や黄色、ピンクやオレンジなどの色を持つリコリスは、良いイメージがあり、花言葉も「情熱(赤)」「再会(赤)」※彼岸花と一緒ですね「陽気(黄)=ショウキズイセン」「元気な心(黄)」「思うのはあなたひとり(白)=シロバナヒガンバナ」「快い楽しさ(ピンク)=ナツズイセン」「妖艶=ようえん(オレンジ)」など。

ヒガンバナは、生態も興味深いものがあるので、時間のある方は調べてみると面白いですよ!

彼岸花を見かけたら、彼岸にいるご先祖様たちを思い出して、繋がってきた命のリレーに、感謝の気持ちを持てるといいですね♪

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