
曽木 丈一郎(ニックネーム:ジョウ、じょうさん)
農業高校3年
☆先輩のヒコに憧れ、優しさと強さのヒコと昭彦を自分らしく、じょういちろう!
ヒメヒコ歴:2年目
趣味・特技:小説を読むのが好き、登山、歌うこと
幸せな時:何が楽しいとか言えないが、登山や歌を歌ったり好きなことをしている時
― では「じょう」君からお話を聞きたいと思います。よろしくお願いしま~す!
お願いします。
― ヒメヒコ歴は2年目ですね。まず、趣味とか特技とか変わりましたか? 去年はお寿司が好きって話をしましたね~。(←これ本当は幸せな時の話だったけどね)
うはっ(笑)・・・
― あと、sumika(スミカ)さんとか。(←これも別の話の時だったけどね)私はてっきり女性だと思ってたら、グループだったよ。
(笑)
― あとスポーツが好きだったって、テニスしてるとかって、話したね!で、もう3年生だから、
もう引退。
― じゃあ、それ終わってからは、ヒメヒコ1本?
ですね。
― じゃあ今、集中して3年生最終で頑張ってるって感じですね。
はい!
― オーデションはどうでしたか?
緊張しました。
― ほんと? どこで?
リハーサル室で順番に。
― そうなんだ。今年はヒコをやりたいとか、この役をやりたいとかあった?
ヒコがやりたかったです。
― そうなんだ。へ~、その気持ちをオーディションでどんなふうに表したんだろう?
オーディションでは、いろいろ歌とかあって、去年は最後に自分の好きな歌を歌って下さいっていうのがあって、でも今年はそれもなくて、今年は「5分間あげるので、何かして下さい」って感じで、できるだけ自分のできることを考えて。
― 何をしても良かったの?
はい。自分が考えたことを。
― へ~、で、じょうくんは何をしたの?
僕は、迷ったんですけど、結構小説とか読むのが好きで、自分の好きな小説の中の一部のシーンを、一人二役で5分間演技しました。
― すごいね。一人二役? 好きなシーンをね。どんなシーンか聞いてもいいかな?
小説はどんな小説なんですか?
小説は、住野よるさんっていう、代表作が『君の膵臓をたべたい』ていう小説で、
― あ~、去年のその話してくれたね~。(私も読みました!)
その同じ作家さんが書いてる、『また、同じ夢を見ていた』っていう小説。
― その中の悲しいシーン? 楽しいシーン?
最初読んだ時は深刻な感じなんですけど、結構そのストーリーが伏線を回収するっていうか、後で意味が分かるシーンで、初見で読んだ時は深刻そうなんですけど、後から読むと、あぁこういうことだったんだって大事なシーンで。
― そうなんだ~。演技している時は、2回目読んで分かった時の自分で表現したって感じかな?
はい。
― そのシーンをなんで表現してみようと思ったの?
そうですね。そのシーンが、簡単に言うと、二人の登場人物がいて、一人の子が小学生で、親とけんかしてって感じで、そのことをもう一人の人に言ったら、その人がいきなり、怒り出すじゃないけど雰囲気が変わって、ちゃんと仲直りしてね、みたいなことを言うんです。でその、高校生とかになると、親とけんかしてもなかなか自分から謝りにくかったりするところとか、そういう簡単な所を・・・自分から謝るっていう簡単なことだけど大事なことを気付けせてくれるシーンで。
― すごいなぁ。そんなシーンを思い出して挑戦したんだね。そのシーンはうまく表現できましたか? っていうか、オーディションの課題に応えられるものを表現できたっていう手ごたえはありましたか。
課題が自由だったので、ただ歌うとか、ただ踊るだけじゃなくて、イメージの案的にはいいのができたのかな、と。役的にも、自分がその文を読んで汲み取ったようにはできたのかな、と思います。
― へ~・・・見てみたかったなぁ・・・(笑)
(笑)
― 自分のクリエイティブな部分を見せられたっていうのは良かったよね。
はい。
― そんなオーディションの課題もいいですね~。機会があったら是非そのシーンを見せて下さい♪
― 昨年から1年たってますけど、自己PRというか、自分ってこんな風になったなとか、こんな人だなと思うことがありますか。今の自分でいいですよ。
ん~、なるほど。自分か・・・。
― そう。なかなか自分を見るっていうのは、・・・よくゆっくり見るっていうのはあまりしないかなっと思って、みんなに聞くのが楽しいんだな~♪
うははは(笑) ・・・でも昔からかな、中学校後半ぐらいから、ONとOFFの切りかえっていうか、基本的には「OFF」なんですよ(笑)
― え~(笑) そうなんだ。
ホントにOFFの時とかは、誰かがしゃべりかけてくるまでしゃべらない感じ。逆に、ONの時は、自分から友達にしゃべりかけたりするんですけど、日に日にOFFの日が長くなってるって感じ(笑) ふははは。
― (笑)落ち着いてきたんだろうか・・・
周りからは多分静かだな~って思われていることが多いと思うし・・・
― そういう時って、何か考え事をしているのかな?
そうですね。なんか、ずっと小学校の時から習い事とかしていたんで、放課後も早く帰って友達と遊ぶとか経験がなくて、結構自分の中で忙しい人生を送って来たな~って思ってて。
― うんうん。いま、落ち着いて物を考える時間が持てるようになったのかな。
そうですね。それこそOFFの時とか黙ってる時とかは、周りの人は何を思ってこういうことを話しているんだろう、とかそういうのをよく考える・・・
― 思いを巡らしている、っていう(笑)
ふははははは(笑)
― 大人になっていく成長の過程かもしれないよね。周りが見えてくる?というか。
良くも悪くも考えることはいいことなんですけど、悪いところは、自分の中で自己完結してるっていうか。そこですよね。あんま話さないっていうのは。
― そうなんだね。ヒメヒコをやってると、物事をよく考える体質になるというか、そうなると思うんだよね。その影響はない?
う~ん・・・
― 例えば太郎さんに言われたことを、あれはどう意味なんだろうとか、あるいは役柄に対して深く考えてみるとか、「考える」、自分の中に落とし込んでいくっていうか、そういう習慣が付くっていうか・・・そういう感じではない?
多分ヒメヒコもあると思うんですけど、中学校の時、僕らのクラスが複雑な感じで理不尽な環境で育ってるので、それでよく黙って考えるようになったのかなと・・・
― あ~、そういう環境が、そういう風にさせてきたってことなんだね。良くも悪くもか~。なるほど。
・・・ヒメヒコで言えば、じょう君の演技の練習を見てると、のみ込みが早いっていうか、言われていることをすぐ体現できてるんじゃないかと思うんだけど。
そうですか(笑)
― 言葉にただパッと出すんじゃなくて、自分の中にちゃんと入れて、消化しようとしてるっていうか、それがOFFのところにもあるのかなぁって感じました。ONの時はONでできるしね。
― では、じょう君の幸せな時はどんな時でしょう?
・・・幸せな時・・・そうだな・・・
― あまり幸せを感じることがない・・・
そうですね。あまり幸せを感じることはないんですけど、たぶんその・・・難しいですけど、人によっての幸せってあるじゃないですか。これもまた、僕の考えなんですけど、何も感じていないことが、その幸せなのかな。友達としゃべってる時とかに、普通だったらしゃべりかけてくれたんだな、ぐらい思うんですけど、こんな自分にもしゃべり掛けてくれる人がいるんだな~とか。結構、「じょう、何してると楽しいの?」とか聞かれることあるんですけど、好きなこと、登山することも好きだし、歌うたうことも好きなんですけど、でも、登山してる時とか歌うたってる時とかに、何が楽しい?って聞かれたら分かんないですよ。
― あ~、なるほど~。うんうん。
何が楽しいのか分からないけど、でも歌うことは好き・・・っていう、そんな感じ(笑)
― うんうん。これをしてて、こうこうこうだから楽しいっていうんじゃなくてね。
どんなところが好き?って聞かれたら、分かんないんですよ。
― うんうん。好きだから、楽しい。ただ、それだけだと思う。
(笑)
― 自然だね~(笑) だからホントに好きなことなんだよね。その好きなことが。だから、好きなことをしている時が、幸せなのかな♪ ・・・じょう君は考え深いんだね。
自分でも思います。変な考え方だな~って(笑)
― いやいや、物事をふか~く考えるタイプなのかな。いいことだと思うよ。純粋に好きなことを楽しめるってことも、すごくいいことだよね。
― では公演が近づいていますけど、今努力していることとか、目標にしていることとかありますか? ヒコに対する思いとか、公演に向けて自分がしてること・・・
セリフを覚えることはもちろんなんですけど、さっきも言ったように、できるだけ自分なりの解釈で表せるようにしていて、結構練習の時とか周りに引っ張られてるから、全然僕より演技の上手い人もいれば、歌の上手い人も多いし、それに負けないように、見劣りしないようにって思ってます。
― なんたってヒコ様だからね~。今年のヒコはこんな自分のヒコを表現しようっていうのはあるの?
ヒコと明彦とキャラが違うっていうのもあるんですけど、よく周りからは優しいって言われるので、昭彦の場合だと頼りないんですけど、根本的なところに優しさっていうのをキャラとして絡めていけたらなと思っています。昭彦をするにしてもヒコをするにしても、優しさを忘れないようにしています。
― なるほどね。基本、昭彦先生もヒコも優しいもんね。一番根っこのところがね。じょう君のもってるその部分を上手く出せたらいいですね。
でも、(ヒコは)強さがあって、たくましさもあるわけだから、そこもじょう君らしく表現できるといいよね。
はい。
― じょう君はスポーツも好きだしで、たくましい部分ももちろんあるからね。上手にON、OFFじゃないけどね、ヒコと昭彦先生を分けながら、出せるといいよね(笑) もともとON、OFFできるから。
(笑)
― ヒコ役は難しくはないですか? そういう感覚はないかな。
ん~・・・難しい、です。
― 悩むところはない?
昭彦の時はまだいいんですけど、ヒコの時は、優しくたくましくっていう結構立ち姿っていうか、よく姿勢のことを言われたりしてて。
― へ~、それは、立ち姿から優しいヒコ、たくましいヒコを表現しなさいってこと?
普通にしてると、肩が内に入っちゃうから、胸を張るイメージで、歩き方も堂々と、って感じですね。
― なるほど~。姿勢や立ち姿で、その役柄を表現するってことなんだね~。
でも、昨年の使者役の時は、ほんっとにカッコ良かったよ~。他の子もそうだけど、最初の練習の頃は、ただ「みんな、あ~、頑張ってるな~って(優しいまなざし)」なんだけど、本番を見た時は、「うそ~!!あの子たちがこんな演技するんだ~!!」って、目がパチクリよ(笑)
じょう君の使者役も、練習で瞳真君といろいろ、ああしよう、こうしようって、ボスをどうする手下をどうするって、おもしろいことやってたよね(笑) それがどっこい本番で、瞳真君はもちろんすごかったけど、じょう君も本当に倭の使者になっちゃって、カッコいい~っって思いました(悪役なのに・笑) 今年は逆のヒコ様だからね、また楽しみです♪
― 昨年は公演舞台初めてだったけど、緊張した?
緊張はすごいしました。オープニングの始まる前、すごい緊張して、でも友達が何人か見に来てくれてたので、更衣室まで、それで結構なんか嬉しくて。やっぱ演者としては、観に来てくれる人がいると嬉しいじゃないですか。で知人が来てくれて嬉しくて、それがモチベーションになったりしました。
― そうか~。今年も観に来てくれるんじゃない?
はい。今年は観に来てくれる人が増えました!
― え~、良かったね~♪ そんなみんなの前でヒコだよ。
ふふふふ。学校とかで、今年は観に行くねって言ってくれるのがホントに嬉しくて(笑)
― それがまた励みになるからね~。今年のじょう君のヒコ(と昭彦先生)を楽しみにしています!
― では、公演に向けてのPRを一言お願いします!
一言?
― いや、たくさんでもいいよ~(笑) 全部書きますから。うふふ。
(笑)・・・難しいなぁ・・・去年のヒコ役の創太さんとかは、1年生からやって、2年生3年生ってやってるわけじゃないですか。僕は去年2年生から入って、1年たって今年なので、あまり経験も知識もない、ゼロではないんですけど、
― 創太くんと比べたら1年分ギャップがあるわけだもんね。
そうです。だけど、この去年のヒコ役の創太さんの背中を見て、すごいカッコいいな~って。周りの人とかは、それこそ瞳真さんの役とかマナさん良かった~って言う人もいるんですけど、僕の中では創太さんが一番カッコ良くて、その背中に憧れてヒコを目指してきたので・・・(詳しくは第14回公演特集をご覧ください♪)
― そんなこと言ったら、創太くん、泣くね~(笑) じょう、嬉しいよ~(泣)って。
ふふふふ。創太さんまでいかないかもしれないけど、さっきも言ったように僕なりのヒコを演じるので、普段の僕とのギャップじゃないですけど、丈一郎こういうことできるんだ~、今演じてる丈一郎カッコいいな~って思ってもらえるように、頑張りたいと思います!
― さすが! 最高の目標であり、最高のお客様へのメッセージですね! それを楽しみにお客さんも観に来れると思います♪
あと、昨年の公演と比べて、結構違う演出とかあって、新しく観に来てくれる人はもちろん、昨年観に来てくれた人もまた新しい気持ちで楽しんでもらえるんじゃないかと思います。
― そうなんです!これはとても大事なことです! 毎年キャストが変わるだけじゃなく、歌とかダンスとか演出が変わるので、それが楽しみで毎年観に行けると思います!
では、楽しみしていますので頑張ってください!
― 余談だけど、冬の合宿は行く?
はい、行きます!
― 登山が好きだから特にね。太郎さんも得意だけど(っていうか好きっていうか)アウトドアも好き?
好きですね。
― 火をおこしたりとか?
みんなで火を囲んで、食べたり、テントの中で寝たり、すごい楽しいです。
― じゃあ、ホントに楽しみだね~♪ 風邪ひかないように、行ってきてください!
なんか初日から、すっごい寒いみたいで。
― そう!26日、その日からマイナスでしょ?! この日とばかりにね~(笑)
寒いのすっごい弱いので(笑) そこだけが心配(笑)
― (笑)カイロいっぱい持って!
はい!
― 瞳真くんも末端冷え性とか言ってたよ。他にも男の子のメンバーで冷え性とかよく聞く(笑) ふふふ、じゃあ、合宿も頑張ってね~。公演も楽しみにしていま~す!
ありがとうございました。
ありがとうございました!