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【第13回公演】取材レポート 2019年12月17日「役者とは&卒業生その2、3、4」

今日もお稽古が始まります☆ 毎回行うストレッチ、そして時々ランニングも。ヒメヒコのメンバーは、舞台の稽古だけでなく、体力作り、精神力作りにもたゆまぬ努力をしているんですよ。

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と、そこへ現れたのは、久々に来てくれたヒメヒコ卒業生の先輩です。みんな嬉しそう!
今回も、後程ご紹介しますね~。

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というわけで、現在も演劇を続けていらっしゃる先輩と共にお稽古が始まりました。

☆「マナを探す」
簡単そうに見える「マナを探す」シーンなのですが、それはそれは、これまた難しいのです。
太郎さんからのご指名で、先輩が演技を見せてくれました。すごい~、さすが~、の一言です。

先輩からのアドバイスは・・・
「あんまり、わざとすぎないように、マナがいませんというところも、いったんマナがいないことを巡らせて気持ちを上げて、マナがいない・・・、いない・・・、そして最後に本気で大声で探す。・・・普段の自分だったらどうするかをまず考える、ということだと思います」

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そして、太郎さんの細かいアドバイスが続きます。
「矛盾するようだけど、小芝居というか演劇をしちゃってるんだよね。で、アキオ(先輩)のは本当に「探している」んだよ。自分の友達が本当にいなくなったというのを、そのシチュエーションを自分の中にリアルにぶっこんで、本当に探したから本当に探しているように見えるのね。この差は本当に大きくて、ここのところずっと言ってるけどさ、本当に自分がそう思わないと、お客さんには伝わらない。怒っているふりをするっていうのが、お芝居が上手っていうわけではない。ホントに怒らなきゃいけない、ホントに探さなきゃいけない、ホントにびっくりしないといけない、んだけど、どうしてもみんな、慣れて来た頃に、探してる風の演技をしてしまう。だから、どんな動きや目線をしても、こっから見ると、探してるように見えない。だからそこを、一番最初にやらないといけない。どういうふうに見せたらこういう風に見えるかな、というのが先に来ちゃうと、いわゆるお芝居になってしまう。」

「プロはお芝居をホントにリアルに見せる、気持ちまで作ってしまうというスイッチを持っているから、アキオもそんなに考えずに探す人に瞬間的になったと思うんだけど、みんなもそこをもっと大事にしないと。探してる風な芝居という事ではないからね。本気で探さないと。そこには別に間違いとかないんだけど、心配とか不安とかはこっちから見てわかるのね。伝わらないものは、全然伝わらない。ダメなものはダメ。本当にお客さんはシビアなので、ダメなものはダメです。本気に思ってないと、そういうふうに体は動かない。だからそういう「本気」を、ちゃんと考えていかないと。」

「例えば、オリンピックの総集編とかやってて、勝っても負けてもそのドラマに感動するじゃない?でも、あの選手たちはカメラの前で演技してるわけではないでしょ。本気で努力して、本気で戦って、本気で勝とうと思って、勝ったり、負けて本気で悔しがったりするわけでしょ。それが感動するわけじゃない? 高校野球でもそうでしょ? だから「お芝居」をやってたら、あれに絶対勝てないのよ。だから少しでも近づくためには本気でやらないと。

自分なりに台本と空間、相手(共演者)、その先にいるのがお客さんなんだけど、そのシチュエーションの中で自分が本当にその人になれるか、ということが勝負だから、どんなシーンもそれを大事にしていかないと、どれも嘘っぽい芝居にしかならない。

たかだかこんなシーンでも、天と地の差があるぐらい変わるもんね。お芝居ってね。だからそういうのを大事にして下さい。はい、もう一度やり直してみましょう。アキオさん、ありがとうございました」

この簡単そうに見えるシーンに30分以上かけて、じっくり演技について学んでいましたよ。そしてこの後、なんと外に出て、「友達を探す」という事を実際にやってみたのでした。

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そして、
☆現代に戻り、姫子先生を探しに行くシーン(意識が戻って、ゆっくり状況に気が付いて、慌てて探しに行く)
またまた、先輩にやってもらいます。そして太郎さんの指導は・・・
「(状況に気が付くまで)動かなくても、本気で思ってることがお客さんの心をグッとつかむ。」「(状況に気が付く)時間がいる。お客さんにも、その時間がいるわけ。だから、段取りになってしまってはいけなくて、その「時間」が本当の演技になる」

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☆探していた姫子先生が、教室に入ってくるシーン
「どういう風に入ってくればいいのかって、めちゃくちゃ難しいんです。でも、今何にも考えずに普通に入ってきちゃってる。」

「姫子先生としては、何も知らずにやって来るんだけど、物語はそうじゃない。お客さんも、もうそこでショックを受けてるんだよね。いない、ということに。(姫子先生がやってくるということは)昭彦先生にとっても、お客さんにとっても、どん底からの希望になるわけじゃない?それをどこかで自分の頭の中に入れて、出てくる。これは、すごい難しい演技なんです。」

そして、先輩の演技披露。本当に勉強になりますなぁ。うん。

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☆歌とダンスのシーン
「今のところまでは、ずーっと続いているワンシーンなんだよね。でも見てると、突如歌が入ってきて、その歌がお芝居とあまり脈絡もなく入ってきている感じがして、全員で最初から最後までをひと固まりで演技していない。意味があってずっとつながっていて、ダンスであったとしても歌であったとしても、その流れの中で出していかないといけないんだけど、どうも前後がぶった切られていて、お話が見えていない。」

「今日は、言ってることがずっと一緒なんだけど、そこで自分がどういう感情で誰に何を伝えていくのかを考え続けていかないと、全部不自然になってしまう。そこの意識を高くしていけば、今のシーンは流れがのってくる。舞台の上にいる以上、全員が演技者なので、待っている人はいないわけで、ずっと演技し続けないと。全員がカチッとはまっていかないと、どこかで空気が抜けている感じになる。」

「短時間で、どれだけ自分の思いを深められるか。自分で読み込んでない人は、読み込んでください。暗唱じゃやないんだよ。覚えてからがきついんだよ。どういう風に組み立てていけば本当に伝わるかな、とかホントに自分の思いってどこかなって。言葉を本当に自分の言葉として信じてそれが出てくるまでは、めちゃくちゃ時間がかかる。でも、それが出てくる時が来る。そこまでやってなかったら、役者としての準備不足。」

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ヒメヒコのメンバーたち、役者として演じるという事の神髄を、何度も何度も、どのシーンに対しても教えてもらっていました。思いを入れられて、それが自分の言葉として出てくることができるようになるように、頑張ってね!

さて、本日、演技指導で大活躍してくれました気になる卒業生の先輩とは、平成25年度から平成27年度までの3年間マナを演じ(過去にだれもいない)、平成27年度のダブルキャストの際には公演で「白い鳥」も務めた 伊之口陽葉(アキオ)さんです☆

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そしてこの2日後、アキオさんがまた来てくれたのですが、その日は何と何と、歴代の「白い鳥」3羽が終結!!ということに。それは、そう、いつもよくお稽古を見に来て教えてくれる、テントで楽しそうだったお二人!

平成25年度の白い鳥はマイマイさんこと相星舞さん、平成26年度の白い鳥はマイさん(なんと名前も同じですね)こと濱田真衣さんです。そして27年度のダブルキャストの時の白い鳥は陽葉さん。バレエ「白鳥の湖」の中の「4羽の白鳥」ならぬ、25、26、27年の「3羽の白鳥」です。お美しい3人娘・・・卒業しても結は巡る~♪ また、ずっと、お稽古見に来てくださいね☆

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