鹿屋市鉄道記念館

取材レポート

【鉄道記念館レポート 大隅線を語る】

鹿屋市鉄道記念館取材レポート

大隅を散策していると、時々きれいに舗装されたサイクリングコースのような歩道があります。荒平天神の駐車場横、高須海岸の駐車場の横、鹿屋市鉄道記念館の横の市庁舎駐車場の向こう・・・。

どうしてこんなところにフィットネスロードが?

実はここ、昔、ディーゼル車が通っていたんです(驚)

こんな素敵な景色を見せながらディーゼル車が走っていたんだと思うと、本当にもったいなく・・・あ~一度乗ってみたかった、端から端まで乗ったら、さぞかし素晴らしい景色を楽しめたのではないかと大隅線へのあこがれを抱きます。ディーゼル車が走っていた頃の人たちは、どんな思いでこの鉄道を利用していたのでしょうか。どんな気持ちで、ディーゼル車からの風景を眺めていたのでしょうか。

そんな大隅鉄道の歴史が残されているという鹿屋市鉄道記念館があると知り、お話を伺ってきましょうと、早速行ってきました~!

鹿屋高校前の信号のちょい坂を車で上り、すぐ右に曲がると、まず目に飛び込んできたのは、大隅の目立った地名の駅名標(駅の名前の看板)。わーっ、本当に駅があったんだ、と何とも言えない感動に似た納得の実感です。その時代の地元の方々が見れば、随分懐かしいことでしょう。

そして・・・次に目を奪われたのが、踏切とその線路の上の本物のディーゼル車の車両です!すごい!実際に走っていた車両です!国鉄キハ20形系の気動車(デイーゼルカー)。どうやら中に入れるみたいなので、ワクワクしながら近付いたのですが、その前に、記念館の入り口があったので、まずはそちらへ入ってみました。(ディーゼル車側の入り口は裏側になります)

鹿屋市鉄道記念館とは

「記念に切符をお渡ししますよ」。そう言って、「鹿屋」という駅名が印刷された切符に日付を入れ、改札のパンチをして渡してくれたのは、この日の鉄道ナビゲーター、大隅鉄道に詳しい石神さん。

この記念館の随所には、あの時代の大隅線の様々なドラマがいろいろな形で残されています。見れば見るほど、その貴重な品々、人々の思いが胸に迫って、「記念館が残されて良かった~。」と心の底からほっとしました。

そして石神さんが、国鉄大隅線鹿屋驛の歴史についてお話して下さいました。

鹿屋市鉄道記念館取材レポート

まず最初に1915年(大正4年)7月11日 南隅軽便(なんぐうけいべん)鉄道(1916年に大隅鉄道に改称)の駅として、鹿屋驛と高須驛の間が開通。当時の駅所在地は鹿屋市向江町。現在「三角池」と呼ばれている小さな公園のある場所です。

そして1938年(昭和13年)10月10日 には 現在の市役所の辺りに駅を移転し、大変な作業であったスイッチバック(折り返し)を解消したそうです。

幾年の歳月をかけ、次々と路線が伸び、志布志から国分までの路線がつながった大隅線。
残念ながら廃線を迎えてしまいましたが、大隅鹿屋市の歴史の一部を大切に残そうと、駅跡近くのこの場所に鉄道記念館が建てられたのです。

廃線の理由は?やはり車社会の台頭で乗客や貨物の量が減ったこと、そしてがけ崩れなどの災害復旧が難しいこと、そして、合理化のために、100kmに満たなかった大隅線が廃線のターゲットになったこと等々・・・、石神さんが話して下さいました。

当時の鉄道を利用する、また愛する地元の人たちは、本当に悔しく淋しい思いをしたことでしょう。反対運動や乗車運動をしたにもかかわらず、時代の波、社会の波が押し寄せてどうにもできなかったやりきれなさは、身につまされるものがあります。

当時駅のあった場所は今、どうなっているのでしょうか。石神さんは、それぞれの駅跡がどこなのか、どうなっているのかを調査しファイルにされていて、その様子もお話して下さいました。(詳しくは「あの駅は今」ページ参照)」

鹿屋市鉄道記念館取材レポート

お話の後、記念館の展示物を拝見させて頂きました。鉄道記念館に展示されている様々な品々、その一つ一つにドラマが詰まっていると思うと、せつないような、じんとくるような、でもほんわかするような時の流れを感じます。例えば・・・

大隅線のDVDが流れています。少しの時間目にするだけでも、その時代にタイムスリップしてしまいます。あたかも自分が鹿屋駅でディーゼル車を待っている乗客のように。

当時の掛け時計があります。場所は移動していますが、元あった場所にはその影が残り、今でもあの日の時間を刻んでいるかのようです。

鹿屋市鉄道記念館取材レポート

様々なディーゼル車の部品も貴重な展示品です。実際に触れられるなんて、めったにできませんが、ここ鹿屋の鉄道記念館ではそれができるのです!肌で感じる当時の記憶。機械に興味のある人たちには特に、胸の高鳴る経験でしょう。子どもたちにも良い体験です。

写真はどうでしょう。綴られた文書や資料はどうでしょう。じっくり読んで思いを馳せれば、その時の時代を広く深く感じます。

懐かしい看板や表示類、そして外に出れば本物のディーゼル車!

鹿屋市鉄道記念館取材レポート

ディーゼル車の中に入れます。それだけでもすごいです。当時のシートがそのまま残っているのです。運転席も網掛け棚も当時のままです。ハンサムな(マネキンの)車掌さんが(笑)当時の制服を着てこのディーゼル車を守っています。

座席に座っていいんです。それに鉄道に関する本も置かれています。ゆっくり読んでもいいのです。資料や記事もあちこち貼ってあるので、当時の様子や体験談を知ることもできます。本当に大隅鉄道列車に乗っているんですから、ここで大正・昭和の人になってしまいましょう。面白い体験です。

鹿屋市鉄道記念館取材レポート

こんな体験ができるところはなかなかないですよ。
じんわりと懐かしさや昔の思いを楽しむもよし、ディーゼル車の部品など観察するのもよし、関係資料を調べるのもよし、ゆっくりディーゼル車の中で本を読むのもよし。いろいろな楽しみ方ができます。ナビゲーターの方から大隅鉄道にまつわる色々な話を聞けるのも嬉しいですね!

子どもさんから高齢者の方まで、すべての方に楽しんで頂ける鹿屋が誇る鉄道記念館。鹿屋の宝です!ずっと守っていきたいですね。未来のために、他にも展示できるものがあれば増やして、もっと楽しんで頂きたいですね。(どなたか持っていらっしゃいませんか?)

鹿屋鉄道記念館、まだの方は是非一度訪れてみて下さい。その魅力にはまって、何度も行きたくなるはずです!!そして何度も何度も来て下さい。毎回新しい発見や体験(体感)ができると思います。私もその一人ですから~(笑)

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